当院の検査法(その1)
当院が舌診や脈診を行わない理由
多くの鍼灸院では、舌や脈をみることで身体のどこの調子が良くないかを判断する「舌診」や「脈診」という検査法を行います。
しかし、当院ではこれらの舌診や脈診を行いません。
一番大きな理由は、患者さんの立場に立ったとき、施術後に「脈が整いました。」や「舌の色が良くなりました。」と言われても、それを実感するのが難しいからです。
当院では、来院者さんが施術後に、確実に身体が良くなった・変化したことを実感していただきたいと考えています。
当院が「五行」の考え方をしない理由
他にも理由があります。舌診や脈診は、東洋医学の「五行(ごぎょう)」に基づいています。
五行では内臓を木(肝・胆)、火(心・小腸)、土(脾・胃)、金(肺・大腸)、水(腎・膀胱)の5つに分類します。
ただ、この分類は分かりにくく、大まかすぎると考えています。
例えば、「肺と大腸が同じグループです。」と言われても、多くの人にはピンと来ません。
また、水グループには耳が含まれますが、「耳の調子が良くない」となった場合、水グループの腎や膀胱のツボを刺激することになります。
しかし、実際には異なる内臓が関連していることが多いのです。
そのため、舌診や脈診は身体を細かく診るのには適していないのです。
残念な経験
施術者の技術が向上し、「これは小腸の中でも十二指腸が原因だ。」ということが分かるようになり、その部位に適切な刺激を入れたとします。
しかし、患者さん自身はその違いを感じたり知ったりすることがまずできません。
私は以前、鍼灸学校に通っていた時、皮膚の症状があり、片道2時間以上かけて有名な鍼灸師の先生のところに行ったことがあります。
恐らく、先生は私の体に最善の施術をしてくれたのだと思います。
ただ、その時の私はそれを全く実感できませんでした。生活習慣のアドバイスもありませんでした。
その後、皮膚の症状にも特に変化は現れませんでした。そのため、非常に残念な思いをしました。
その時の経験から、私は施術を行う際には身体のどこが良くないのかを説明し、生活習慣のアドバイスをします。
さらに施術後に良くない部位にきちんと刺激が入っていることを来院者さんに実感してもらえるようにしています。
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